ベランダの防水工事は、雨水が建物に浸入して被害を与えることを防ぐために重要な工事です。ベランダの防水工事を行う際には、適切な手順と費用を知ることが大切です。本記事では、ベランダ防水工事の費用相場や手順について解説します。
ベランダ防水工事の費用相場
ベランダ防水工事の費用は、工法と面積、そして下地の状態で決まります。工法別の単価の目安は次のとおりです。地域差よりも、足場が必要か、既存の防水層を撤去するかのほうが総額に効きます。
| 工法 | 単価の目安(1㎡) | 耐用年数の目安 | 向くケース |
|---|---|---|---|
| ウレタン防水(塗膜) | 3,000〜7,500円 | 10〜14年 | 液状の樹脂を塗り重ねる。継ぎ目がなく複雑な形にも対応でき、既存防水の上に重ねられる。改修で最も多い |
| FRP防水 | 4,000〜8,000円 | 12〜20年 | ガラス繊維で補強した樹脂。硬く歩行に強い。戸建てのバルコニーの標準 |
| 塩ビシート防水 | 2,500〜7,500円 | 10〜20年 | シートを貼る工法。広い面積ほど単価が下がるため、屋上やルーフバルコニー向き |
| トップコートの塗り替え | 1,000〜2,500円 | 5年前後で再施工 | 防水層は作り直さず、表面の保護層だけ塗り直す予防メンテナンス |
一般的な戸建てのベランダ(8〜12㎡程度)なら、総額7万〜15万円前後に収まることが多いです。ただし単価×面積では計算できません。多くの会社が「一式○万円から」という最低施工金額を設けているためです。下地が濡れて傷んでいる場合や、既存防水を撤去する場合は別途加算されます。
複数社を比較すると数十万円の差が出ることもあります。費用の差異は、材料の選定や施工方法、労働者の経験度などに影響を受けます。費用の比較を行う際は、必ず施工会社に詳細な情報を求めることが必要です。
手順・進め方
ベランダ防水工事の手順は、以下の通りです。
- ベランダの清掃:ベランダの表面を掃除して、防水材の接着性を確保します。清掃の際には、表面の汚れや埃を徹底的に除去することが重要です。
- 接着面の準備:防水材を接着する表面を清掃して、適切な接着面を準備します。接着面の準備には、表面の研磨や清掃が必要です。
- 防水材の施工:FRPやウレタンなどの防水材をベランダの表面に施工します。施工方法は、材料によって異なります。FRPの場合、接着剤を使用して接着します。ウレタンの場合、接着剤を使用せずに接着します。
- 完了検査:防水工事が完了したら、検査を行って、適切に施工されていることを確認します。検査には、表面の水漏れや漏れがないかを確認することが含まれます。
失敗しないためのコツ
実際の現場では、適切な接着面の準備が重要です。ベランダの表面が汚れたり、湿気の多い場合、防水材の接着性が低下し、防水工事の効果が低下することがあります。札幌のような寒冷地では、冬季の寒さに備えて、防水材の選定や施工方法を特に注意して行う必要があります。さらに、工事の進行中に、適切なメンテナンスを行うことも重要です。メンテナンスの不十分で、防水材が劣化し、防水工事の効果が低下する可能性があります。
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よくある質問
Q:ベランダ防水工事の費用は、どのくらいかかりますか?
工法別の単価は1平方メートルあたり3,000円から8,000円程度が目安で、一般的な戸建てのベランダ(8〜12㎡程度)なら総額7万〜15万円前後に収まることが多いです。ただし多くの会社が最低施工金額を設けているため、単価×面積では計算できません。下地の補修や既存防水の撤去が必要な場合、足場が必要な場合は別途加算されます。
Q:ベランダ防水工事の施工方法は、どのようなものがありますか?
ベランダ防水工事の施工方法には、FRPやウレタンを使用した防水工事があります。FRPは、ガラス繊維強化プラスチックを使用した防水材であり、ウレタンは、ウレタン泡を使用した防水材です。どちらの材も、適切な接着面の準備と施工方法によって、効果的な防水工事となることがあります。また、施工方法は、材料によって異なります。FRPの場合、接着剤を使用して接着します。ウレタンの場合、接着剤を使用せずに接着します。
Q:ベランダ防水工事の効果は、どのくらい続きますか?
ベランダ防水工事の効果は、使用する材料や施工方法によって異なります。一般的な目安として、FRPやウレタンを使用した防水工事の場合、10年から20年程度の効果が期待できます。ただし、効果の期間は、工事後のメンテナンスや使用状況によって変化することがあります。
「防水工事」と「トップコートの塗り替え」は別物です
見積もりを取るときに最も混乱するのがここです。防水層(水を止めている層)と、その上のトップコート(紫外線から防水層を守る塗膜)は役割が違います。5年前後でトップコートを塗り替えていれば、防水層は寿命まで持ちます。
- トップコートの寿命のサイン——表面がざらつく、白っぽく粉が付く、色が抜ける、髪の毛のような細かいひび
- 防水層まで進んでいるサイン——雨のあと水たまりが引かない、表面が膨れている、めくれている、下の階の天井や軒天にシミが出た
前者ならトップコートの塗り替えで済みますが、後者は防水層のやり直しになります。「防水工事」と言われた見積もりが、実はトップコートの塗り替えだったというケースもあるため、見積書に工法名(ウレタン/FRP/シート)と、防水層をやり直すのかどうかが書かれているかを確認してください。
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防水工事の前に、ドレンを見てください
ベランダの漏水で意外に多いのが、防水層ではなくドレン(排水口)の詰まりです。落ち葉や土砂で詰まると水位が上がり、防水層の立ち上がりを越えて掃き出し窓の下から入ります。この状態で防水工事をしても、詰まりが残っていれば再発します。
あわせて確認したい弱点は次の3つです。いずれも平場(床の平らな部分)ではなく取り合い部分です。
- 立ち上がり——壁と床が接する部分。ここの施工が甘いと、床がきれいでも漏れます
- ドレンまわり——改修用ドレンを入れるかどうかで、見積もりに差が出ます
- 笠木(手すりの上部)——ここから入る雨漏りは、床の防水工事では止まりません。原因の切り分けが必要です
そのため「ベランダ防水一式」だけの見積もりは比較に使えません。平場・立ち上がり・ドレンのそれぞれをどう処理するかが書かれた見積もりを取ってください。
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