【2026年9月】札幌の補助金ラストチャンスは9月4日から|金利・減税・地価を数字で整理

【2026年9月】札幌の補助金ラストチャンスは9月4日から|金利・減税・地価を数字で整理中古住宅×リノベ

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こんにちは、Akira.Nです。空間デザインと宅建士、両方の目線で札幌の住まいを見ています。

8月最後の週です。先週まで「もうすぐ締切です」とお伝えしていた札幌市のリフォーム補助制度は、第1回の受付延長が8月28日(金)で完全に終了しました。ただ、がっかりするのはまだ早いです。今週金曜、9月4日から第2回の受付が始まります。しかもこれが今年度の最後の枠です。あわせて、国のリフォーム補助の予算がどれくらい残っているのか、金利がどこまで来ているのかも、数字で整理していきます。

結論:今週押さえるべき3点

  • 札幌市の住宅エコリフォーム補助制度、第2回の受付は9月4日(金)〜9月17日(木)。郵送必着で、今年度これが最後です。抽選日は9月30日(水)。工事前の申請が条件なので、まだ着工していない方が対象になります。
  • 国の「みらいエコ住宅2026事業」は、リフォーム枠の予算消化率がまだ4%。新築のGX志向型が52%まで進んでいるのとは対照的で、断熱リフォームで使う枠には当面まだ余裕があります。「市の補助は席が限られる、国の補助はまだ空いている」と覚えておくと整理しやすいです。
  • 変動金利は8月も横ばい。ただし多くの銀行は10月に見直します。メガバンクの変動平均は年1.082%で7月から変わらず。一方フラット35は年3.290%と、集計開始以来の最高値を更新し続けています。今の数字だけで判断すると足をすくわれます。

札幌の相場:区ごとの温度差と、伸びている区

まず現在地の確認です。以下は2026年時点で各社が集計している札幌市の中古マンションの㎡単価の目安です。

㎡単価の目安70㎡に換算すると
中央区35〜37万円約2,450〜2,590万円
東区29万円約2,030万円
西区27万円約1,890万円
白石区24万円約1,680万円
厚別区24万円約1,680万円
豊平区22万円約1,540万円
清田区18万円約1,260万円
手稲区17万円約1,190万円

この表で今いちばん注目してほしいのは、実は中央区ではなく東区です。東区の㎡単価は3年前と比べて12.5万円上がっており、1年前と比べても10.5万円の上昇。市内で最も伸びています。「東区はまだ安い」という数年前の感覚のまま探していると、想定と現実がずれます。

逆に、白石区や厚別区の24万円という水準は、東区が29万円まで来たことで相対的な割安感が出てきたとも言えます。白石駅圏の中古マンション相場は2026年7月時点で前年比+6.5%。じわじわ上がってはいますが、東区ほどの急角度ではありません。

豊平区は2026年6月時点で平均売買価格1,723万円、平均築年数36年。この「平均築36年」という数字が、札幌の中古市場の本質をよく表しています。札幌市10区の在庫のうち、築31年以上が約56%を占めます。つまり、選択肢の過半数は最初からリノベーション前提の物件なのです。築浅だけを見ていると、そもそも探せる物件が半分以下になってしまいます。

ここで一つ、設計側の視点を挟ませてください。築30〜40年のマンションを見るとき、私が真っ先に確認するのは窓の位置と数です。この年代の札幌のマンションは、暖房効率を優先して窓が小さめ、かつ北側の窓がほとんどない設計が多い。これは一見デメリットですが、裏を返すと内窓を入れたときの断熱効果が非常に大きく出るということでもあります。加えて、窓が少ない分だけ壁が使えるので、間取り変更の自由度はむしろ高い。「窓が小さくて暗い」と敬遠された物件が、照明計画と間仕切りの再構成で一変することは珍しくありません。内見のときは、窓の大きさより「どの方角に、どの高さで窓が開いているか」を見てみてください。

住宅ローン金利の動向:変動は静か、固定は最高値

2026年8月時点の金利水準を整理します。

区分2026年7月2026年8月前月比
変動(メガバンク平均)年1.082%年1.082%横ばい
変動(ネット銀行平均)年1.170%年1.211%+0.044%
変動(地方銀行平均)年1.227%年1.227%横ばい
10年固定(メガバンク平均)年3.600%年3.780%+0.180%
フラット35年3.140%年3.290%+0.150%

変動と固定の差は2.21%。これは2018年1月の集計開始以降で最大の開きです。数字だけ見れば変動が圧倒的に有利に見えます。

ただ、ここに落とし穴があります。日銀は2026年6月の金融政策決定会合で政策金利を0.75%から1.00%へ引き上げました。約31年ぶりの水準です。7月の会合では据え置かれましたが、方針としては今後も引き上げていくとしています。

そして重要なのが、この6月の利上げが、まだ多くの銀行の変動金利に反映されていないという点です。8月に引き上げたのはドコモSMTBネット銀行(+0.250%)と楽天銀行(+0.043%)で、大半の銀行は10月に見直す見込み。三菱UFJ銀行はすでに短期プライムレートの引き上げを発表しています。実際の返済額に影響が出るのは2027年1月頃と見られています。

つまり、いま銀行のサイトに出ている変動金利は、数か月後にはおおむね0.25%上乗せされた数字になっている前提で考えたほうがいい、ということです。「今が底だから急ごう」ではなく、「上がった後の返済額でも大丈夫か」で判断してください。借入額を年収で割った年収倍率が、35年ローンなら7倍以内、できれば5倍以内。これが無理のない目安としてよく使われる物差しです。

税制:中古住宅の住宅ローン減税が、はっきり有利になりました

令和8年度(2026年度)の税制改正で、住宅ローン減税は5年間延長され、省エネ性能の高い中古住宅への支援が大きく拡充されました。国土交通省が公表している既存住宅(中古)の内容を整理します。

住宅の区分借入限度額子育て・若者夫婦世帯控除期間
長期優良住宅・低炭素住宅・ZEH水準省エネ住宅3,500万円4,500万円13年
省エネ基準適合住宅2,000万円3,000万円13年
その他住宅(省エネ基準に適合しない住宅)2,000万円10年

ポイントは3つあります。

ひとつめ。省エネ性能を満たす中古住宅の控除期間が13年になりました。これは新築と同じ長さです。逆に、省エネ性能を証明できない「その他住宅」は10年のまま。同じ物件でも、断熱改修をして性能を証明できるかどうかで、控除を受けられる年数が3年変わります。

ふたつめ。床面積要件が40㎡以上に緩和されました。従来は50㎡以上が原則でしたが、新築・既存ともに40㎡以上へ。ただし合計所得金額が1,000万円を超える方、および子育て世帯等の上乗せ措置を使う方は50㎡以上のままです。単身・二人暮らしでコンパクトな物件を検討している方には、選択肢が明確に広がりました。

みっつめ。適用期限は入居日が令和8年1月1日から令和12年12月31日まで。5年間の猶予があるので、慌てて年内に決める必要はありません。じっくり物件を選んでください。

その他の主な条件は、控除率0.7%、合計所得金額2,000万円以下、借入金の償還期間10年以上、引き渡しから6か月以内に入居、といったところです。1982年1月1日以前に建築された住宅の場合は、耐震基準適合証明書などで現行の耐震基準を満たすことの証明が必要になります。札幌の築古マンションを検討する場合、ここは事前に確認しておきたいところです。

そして実務上いちばん大事なのが、省エネ性能の証明書は取得のタイミングに期限があるという点。住宅省エネルギー性能証明書も建設住宅性能評価書も、家屋の取得日の前2年以内、または取得日以後6か月以内に調査が終わっていることが条件です。リノベーション工事で断熱性能を上げるなら、工事の設計段階で証明書の取得スケジュールまで組み込んでおく必要があります。工事が終わってから慌てても間に合わないケースがあるので、ここは早めに専門家へ相談してください。

同じ工事でも、会社によって見積もり額は2〜3割変わることがあります。先に相場を知っておくと、提示された金額が妥当かどうか自分で判断できます。

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補助金の最新状況:市は席が限られ、国はまだ空いている

札幌市住宅エコリフォーム補助制度(上限50万円)

今週いちばんお伝えしたいのがこれです。札幌市の公式ページによる令和8年度の受付日程は次のとおりです。

受付回受付期間抽選日(予定)受付延長最終期限
第1回5月22日(金)〜6月4日(木) 受付終了6月10日(水) 終了8月28日(金) 終了
第2回9月4日(金)〜9月17日(木)9月30日(水)11月27日(金)

注意点を並べます。

  • 郵送のみの受付で、期間内必着です。持ち込みは受け付けていません。申請期間外に届いたものは全て返却されます。
  • 工事前の申請です。すでに着工している工事は対象になりません。
  • 施工業者は札幌市内に主たる営業所がある建設業許可業者である必要があります。設計・施工・資材を複数社に分けて契約する場合は、すべての業者が要件を満たす必要があります。
  • 外壁や屋根の塗装工事を対象とした補助はありません。問い合わせが多いようで、市の公式ページにもわざわざ明記されています。
  • 国の「みらいエコ住宅2026事業」「先進的窓リノベ2026事業」用の性能証明書は、この市の制度には使えません。書類は別に用意する必要があります。

第3回の予定は公表されていません。今年度中に断熱改修やバリアフリー改修を考えているなら、この9月4日〜17日が事実上のラストチャンスと考えて動くのが安全です。

みらいエコ住宅2026事業(リフォームは最大100万円)

国土交通省・環境省・経済産業省の3省連携による制度です。公式サイトが毎日更新している予算消化率(2026年8月30日午前0時時点)はこうなっています。

予算に対する申請額の割合
新築(GX志向型住宅)52%
新築(長期優良住宅・ZEH水準住宅)26%
リフォーム4%

リフォーム枠はまだ4%。新築のGX志向型が半分を超えているのと比べると、明らかに余裕があります。とはいえ上限に達し次第、受付は終了します。2026年度からはエアコンと換気設備も補助対象に追加されました。原則として平成28年12月31日以前に新築された住宅が対象です。

なお、この補助金は一般消費者が直接申請することはできません。登録された「みらいエコ住宅事業者」が申請と還元を行う仕組みです。契約前に、依頼する業者が登録済みかどうかを公式サイトの検索機能で確認してください。未登録の業者との契約は補助対象になりません。

その他

札幌市には他にも木造住宅耐震化補助制度、再エネ省エネ機器導入補助金制度があります。補助の対象となる工事箇所を明確に区分できる場合は併用が可能です。環境省の先進的窓リノベ2026事業も継続していますが、今回の執筆時点で最新の予算消化率を確認できなかったため、数字の記載は控えます。窓の断熱改修を検討している方は公式サイトで直接ご確認ください。

地価・市況:上昇は続くが、明らかに減速している

2026年3月に公表された令和8年地価公示によると、札幌市の地価は住宅地が前年比+1.1%、商業地が+4.6%。北海道全体では+1.3%の上昇でした。

住宅地の+1.1%という数字は、前年から1.8ポイント縮小しています。2023年には住宅地が+15.0%、商業地が+9.7%だったことを考えると、伸びの角度はかなり寝てきました。区別に見ると、清田区と手稲区を除く8区が上昇。建築費の高騰を背景に、札幌圏の郊外エリアの伸びが特に鈍化しているという分析が出ています。

ただし、これは「下落に転じた」という話ではありません。上昇のペースが落ち着いてきた、という段階です。中古マンションの成約価格も2026年に入って堅調に推移しており、市全体では2,200〜2,400万円のレンジで動いています。

この局面をどう読むか。私の見方は、「値上がり益を狙って急いで買う時期は終わり、住み心地で選ぶ時期に戻ってきた」というものです。数年前のように「買えば上がる」という前提は薄れました。その代わり、じっくり物件を選んで、自分の生活に合わせて中身を作り込む、という本来のやり方に戻れる環境になっています。減税と補助金がこれだけ中古+リノベに寄っているのも、追い風として効いてきます。

よくある質問

札幌市のエコリフォーム補助と、国のみらいエコ住宅2026事業は併用できますか?

補助の対象となる工事箇所を明確に区分できる場合は併用可能とされています。ただし、市の制度には国の事業用の性能証明書は使えず、書類を別途用意する必要があります。また、他の補助申請がある場合は、その制度からの交付決定書や額確定通知書の写しの提出を求められることがあります。実際の可否は工事内容によって変わるので、必ず事前に施工業者と各制度の窓口に確認してください。

変動金利で借りるか、固定金利にするか迷っています。

2026年8月時点で変動と固定の差は2.21%。この差を埋めるには政策金利の引き上げが9回程度必要な計算になるため、金利上昇が緩やかであれば変動が有利という見方が一般的です。ただしこれは予測にすぎません。判断の分かれ目は、金利が上がったときにご家庭の家計が耐えられるか、そして精神的にその変動を許容できるか、という点です。収入が安定していて借入額に余裕があるなら変動、収入に変動があったり将来の支出を確定させたいなら固定、という整理がわかりやすいと思います。金融機関ごとに条件が大きく違うので、必ず複数を比較してください。

築30年を超えるマンションでも住宅ローン減税は使えますか?

使えます。現在の要件では築年数そのものではなく、新耐震基準への適合が判断基準です。1982年1月1日以降に建築された住宅であれば原則対象となり、それ以前の建築であれば耐震基準適合証明書、建設住宅性能評価書の写し、既存住宅売買瑕疵担保責任保険の付保証明書のいずれかを用意することで適用できます。札幌の中古マンションは築31年以上が在庫の半分以上を占めるので、この点を押さえておくと選択肢が大きく広がります。

まとめ

  • 札幌市の住宅エコリフォーム補助制度は第2回受付が9月4日(金)〜9月17日(木)、郵送必着。工事前申請が条件で、今年度これが最後の枠です。
  • 国のみらいエコ住宅2026事業はリフォーム枠の消化率がまだ4%。断熱改修を考えているなら、まだ余裕があります。ただし登録事業者経由でしか申請できません。
  • 変動金利は8月も横ばいですが、6月の日銀利上げが10月に反映される見込み。今の数字ではなく、0.25%上がった前提で返済計画を立ててください。
  • 中古住宅の住宅ローン減税は省エネ性能があれば控除期間13年、なければ10年。床面積要件も40㎡に緩和されました。証明書の取得タイミングには期限があるので、設計段階から逆算を。
  • 札幌の地価は上昇継続、ただし減速。値上がりを狙う時期ではなく、住み心地で選ぶ時期に戻っています。
  • リフォーム費用そのものの相場感を掴みたい方は、リフォーム見積もり比較ガイドもあわせてどうぞ。複数社の見積を比べるときの見るべきポイントをまとめています。

※本記事は記事作成時点で公表されている情報をもとに整理したものです。制度の内容や受付状況、金利水準は変更される場合がありますので、実際のご判断にあたっては各制度の公式サイトおよび金融機関の最新情報をご確認のうえ、税理士・宅地建物取引士・金融機関などの専門家にご相談ください。掲載写真はイメージです。

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